オーダースーツM&M 世菜アルトンです 

 

みなさんこんにちは! 

蒸し暑くなってきましたね。 
扇風機もクーラーも嫌いだけれどでも昨夜は空調機の除湿をかけて寝ました。 

文明の便利さに抗えない、、、なんだか負けた気分です”(-“”-)”

 

本日は様々なジャンルに分けてのお修理依頼トップを各3位までご紹介

—————————————————————–  

まずは。 
 

どどーん! 

 

【ご依頼頻度が高いお修理】

1位 スラックスのウエストの出し入れ

2位 生地の破れ補修

3位 ジャケットの半胴出し入れ

1位のスラックスのウエスト!
これは納得の内容ですね。
時々、「少なくともここ5年は体型は変わらないから前と同じサイズで作って」と、おっしゃる驚異的なお客様はいらっしゃいますが、人間、だいたい季節ごとに、また環境が変わるごとに体型が変わります。
2㎝くらいならベルトで調節する、という方がほとんどですが、こだわりの方はお修理されます。
なぜなら、サイズが合わない服は、大きすぎても小さすぎても変なシワが入ることを皆様ご存知だから。
ウエストを拡げるなら内側にある縫い代分のみなので4㎝ほどまで可。
逆にウエストをつめる(小さくする)ならいくらでもつめられるんじゃ?と思われがちですが、スラックスのセンターラインがずれたり、全体のデザインがまったく変わってしまうので、なるべく5㎝までにとどめることをお勧めします。

2位の破れ補修。
基本的には「カケツギ」と「ミシンたたき」にてご対応します。
見た目を重視するなら「カケツギ」がベストですが少しお値段が張ります。
詳しい内容は後日・・・

3位ジャケットの半胴出し入れ
こちらは私の体感としては半胴出し(大きく)されるかたの方が多いようです。

【デザインの変更に関するお修理】

1位 スラックスの股下つめ

2位 ジャケットのフロントカット

3位 肩巾つめ

デザインの変更に関するお修理は個人の感覚というよりは、時代のデザインの変化によるものが多いです。

一番顕著なのは1位のスラックスの股下つめ。
今でもフォーマルに正統派を着こなす方はスラックスの裾の長さを靴にふんわりかかるハーフクッションという長さを希望されますが、最近はアンクルが見える短めが主流になっています。
お修理としてはご希望されるだけいくらでも短くはできますが、短くなればなるほどクロップドパンツに近くなりカジュアルになりますので、おしゃれ用ではなくビジネススーツとして着る方はご注意を。

【大変珍しいお修理依頼】

1位 スラックスの股上つめ

2位 ジャケットの前合せダブルをシングルに

3位 衿巾つめ

 スラックスの股上つめ。
なぜこちらが珍しいお修理トップなのか。
一見、とても簡単そうですよね。
これは、ひとつ前にあげたデザインの変更のランキングに入れるかどうか悩んだ内容ですが、サイズの変更に関するものではなく、履き心地・見た目の為のお修理になり、股下つめとはまったく別ジャンルのお修理となります。
そして、何より職人としてもとてつもなく手間がかかるお修理ですので、お修理代もとても張ります。ベルト通し、の部分を分解して縫い直すのですが、サイドポケットも手を入れられないくらい小さくなりますし、お尻部分についているポケットの位置もぐぐっと上がります。個人的にはお勧めできません。

2位のジャケットの前合わせをダブルからシングルに、というお修理。
こちらはバブルの頃に作られたジャケットを細身にして、なおかつダブルからシングルに変えてほしいとのご依頼でした。

昔着ていたお洋服のデザインを変えたい、という方は「いくらコストがかかってもいいから」とおっしゃる方がほとんどです。
とても思い入れがあるお洋服なんでしょうね。
元々そういう仕様に作られていないお洋服を無理やり変えるとどこかにしわ寄せが出てしまうので、「スーツ屋さん」としては渋ってしまいがちなお修理ですが、どうしても、との場合のみなるべくご要望に沿えるよう頑張ります。

それが当社でおつくりしたスーツであれば、やっぱりそこまで想っていただけることは喜びですので(*^^*)

【直近で頂いたお修理(上記3つのランキングに出てくる内容を省く)】

1位 スラックスの股下つめ(裾上げ)

2位 スラックスのベルト通しの擦れ

3位 袖丈つめ

1位のスラックスの股下つめ(裾上げ)、3位の袖丈つめもポピュラーなお修理内容ですね。
お修理の理由としては「体型が近い方に譲るから」といった理由や、「裾(袖)が擦り切れてしまっているので内側に隠したい」といった理由があげられます。


2位のベルト通しの擦れはループのうち一本がベルトによって擦れたのか、表生地がボロボロになっておりました。
これは共布(お洋服を買った際についてくる生地の端切れ)を使って、新たにループを作り付け直します。
共布が無い場合は近い色の生地を使います。
この「共布」というのはぽいっと捨ててしまいがちですが、お修理の時やクリーニングの際に活躍します。

この共布のお話はまた後日「カケツギ」の詳細でお話させていただきますね(*^^*)

【最後に】

さてさてさて。
以上の4つのランキング、いかがだったでしょうか。

「サイズがあわないから着れないと諦めていた。」
「そんなところも修理できるの?」

なんて、思ってもらえると幸いです。

後日、ランキングで出たお修理の詳細もご紹介できたら、と思います。
へぇ、ここのサイズを変更する為にこんなところを縫い直してるんだ。
なんて、職人の仕事は結構興味深いんですヨ(*^^*)

では。本日はこの辺で。

次回の内容にもご期待ください。

オーダースーツM&M
世菜アルトンM.

2020.7.2

ご予約・お問合せはこちらから